月の海 理由

月の海はなぜできたのか


月の表面を観察すると、うさぎの餅つきなどの黒っぽい模様が見える。あれは、別名「月の海」と呼ばれている場所だ。

この海は、地球のように液体の水がたまっているわけではなくて、黒っぽい岩石がたくさんあるために色が暗く見えるのだ。

「海」の名付け親でもあり、ケプラーの法則でも有名な天文学者ヨハネス・ケプラーは月を天体望遠鏡で観察して、月の暗い部分は地球と同じような水のある海だと信じていたらしい。

この月の表面の黒い部分がどのようにしてできたのか?その説はいろいろあるらしい。

およそ40億年前の太陽系では、微惑星がまだたくさん残っていた。月にこれらが落下衝突して、直径数百km、深さ数kmの巨大な深いクレーターをいくつも形成した。月の内部では衝突の際の熱エネルギーが蓄積され、月内部の岩石が溶け始めた。それによって地球と同じようにマグマが形成されたのだが、月の質量が小さかったので、岩石すべてが溶けきれずに、溶けやすい玄武岩質の成分だけが溶けた。玄武岩質は、他の岩石に比べると黒っぽい色をしている。溶けた玄武岩質は深いクレーターの底から噴出し、クレーターのくぼみを埋めて平らにしてしまった。この時点で微惑星の落下はほとんど終了していたので、現在の月の海ではクレーターはあまり見られないのだそうだ。

なお、月の海は、月の地表の16%を占めている。月の表と呼ばれる地球を向いている側にほとんどの海が集まっている。月の裏側にある海は少なくて、モスクワの海、賢者の海があるだけである。

月の海の多くが表側にある原因については、地球の重力によって、重い玄武岩質が引き寄せられたという説もあるが、月の公転による遠心力を考えると、どうも説得力に欠ける。


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