月の距離
地球から見える天体の中で、一番大きく見える天体が月です。じゃあ、実際に月が地球から見える天体の中で一番大きいのかというと、そんなことはありません。太陽は、月の約400倍の直径を持っていますし、夜空に輝く星々は、実際は太陽よりも何倍、何十倍も大きな天体です。
しかし、月は地球に近いので、他の巨大な天体よりも大きく見えるのです。
では、地球に近い月は、どのくらいの距離に離れているのでしょう?数字で言うと約38万km。でも、数字で言われても、38万kmってピンときませんね。地球がソフトボールくらいの球だと考えてみましょう。月の直径は、地球の4分の1ですから、ピンポン球の小さいのだとしましょう。さて、どのくらい離れていますか?
30cm?1m?2m?もっと?
38万kmというのは、地球の直径の約29個分です。つまり、地球と月の間には、地球が29個分はいるのです。ちょっと想像してみてください。ソフトボールの地球と、ピンポン球の月が、約3m離れて宇宙空間に存在しているのです。
思ったよりも離れていると思いませんか?そんな月に、人類は宇宙船を飛ばして、着陸し、さらに地球に戻ってきたのです。すばらしい、技術と勇気だと思います。
そのうち、一般人でも、月に宇宙船で観光旅行に行ける日がやってくることでしょう。その時は、ぜひ、丸い地球を月からながめてみたいものです。